canonicalタグとは?正規化や正しい設置方法

canonicalタグ(カノニカルタグ)を正しく活用していますか?WEBサイトを運用していると同じ内容のページが表示されていることがあります。

同じ内容のページが複数URLで存在することで検索エンジンからのページ評価が分散し、検索順位にも影響します。ページ評価の分散は「URLの正規化」を行うことで回避でき、canonicalの設定が必要になります。

今回は、canonicalタグ(カノニカルタグ)の記述方法や使い方について解説していきます。

canonicalタグとは?

canonicalタグ(カノニカルタグ)とは、正しいURLを検索エンジンに伝えるために「URLの正規化」する際に使用するタグです。

意図的に内容が同じな重複ページを作ることはないと思いますが、商品紹介ページで色やサイズだけ違うページが複数できてしまうことがあります。こういった場合も検索エンジンは別ページと認識をして評価が分散してしまうため、canonicalタグ(カノニカルタグ)の設定を含め、URLの正規化が必要になります。

canonicalタグが必要な場合と設定方法

canonicalタグ(カノニカルタグ)が必要な状況は下記の場合になります。

商品ページで色・サイズでURLが違う場合

ショッピングサイトで商品のカラーやサイズごとに違うURLでページを生成することがあります。

基本的な商品情報同じで、一部しか違うためにこの場合も重複コンテンツとして検索エンジンは認識してしまいます。正しくcanonicalを設定してURLの正規化を行う必要があります。

canonicalタグの設置方法

商品ページ「http://a.com/item01」商品ページ(カラー:赤)「http://a.com/item01/red」だった場合

商品ページ(カラー:赤)
<link rel=”canonical”href=”http://a.com/item01”/>

商品のカラーページに対して、メインとなる商品ページへのURLをcanonicalタグで指定することでページ評価の分散を防ぎます。

スマートフォンサイトとPCサイトのURLが異なる場合

新しいサイトであれば、比較的レスポンシブルデザインで画面サイズでCSSを切り替え、同一HTML、URLのサイトが多いと思います。

昔から運営しているサイトやスマートフォンとPCサイトでレイアウトや内容が違う場合、各々違うURLでページを用意していることがあります。

この場合はcanonicalタグ(カノニカルタグ)とannotationタグ(アノテーションタグ)を使用します。annotationタグを設定することで、スマートフォン用URLとPC用URLが存在することを検索エンジンに伝えることができます。

canonicalタグとannotationタグの記述方法

スマートフォンサイトが「http://sp.a.com」PCサイト「http://a.com」だった場合

スマートフォン
<link rel=”canonical”href=”http://a.com”/>
PC
<link rel=”alternate” media=”only screen and (max-width: 640px)” href=”http://sp.a.com/” />

このように、canonicalタグとalternateタグを<head>内に指定することで検索エンジンは、スマートフォンサイトとPCサイトで相互に対応するページがあることを認識し、ページ評価します。

canonicalを利用する際に注意すべき点

<head>内で追記するだけで簡単に設定できるcanonicalタグですが、ページ評価につながることなので利用には注意が必要です。

rel=canonical のリンク先ページにnoindex タグないことを確認する

noindexが指定しているページは検索エンジンからブロックされます。canonicalタグでnoindexページに向けてしまうと、逆にページ評価を下げる行為となるので注意しましょう。

複数にまたがるページの1ページ目にcanonicalを向けない

一つのページが複数ページにまたがる場合の2ページ以降は重複ページにはなりません。1ページ目にcanonicalに向けてしまうと、2ページ以降はインディックスされません。

こういった場合は、ページ全体をまとめたページへの rel=canonical リンクを各分割ページに指定します。

canonicalのURLは絶対パスにする

canonicalに記述されたURLが相対パスであると検索エンジンがドメイン名を加えた状態で読み込みます。例えば「http://a.com/b」に対してcanonicalタグを向ける際に、「a.com/b」と記述した場合に、「http://a.com/a.com/b」とドメイン名が二重になって表示されてしまします。

このような状況を避ける為には、絶対パスで記述することをおすすめします。

canonicalタグは必ずhead内に記述する

canonicalタグは、head内に指定することで検索エンジンに認知されます。rel=canonical の指定が <body> タグ内にあると検索エンジンには無視されます。

canonicalタグを導入しらチェック

canonicalタグを導入したら必ずチェックをしましょう。簡単に出来る反面、間違い易いのがcanonicalタグの設定です。誤った設定でページが評価されてしまっら、再評価までに時間がかかります。サイトのページ数が多い場合は、目視チェックだけでは限界があるのでツールを活用してください。

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以上、canonicalタグとは?正規化や正しい設置方法になります。正しくcanonicalを設定し、ページ評価を分散しないように注意しましょう。

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