「インデックスされない」とは何か?その理由と対処法を解説

ウェブサイトやブログを運営している人は、自分のサイトがGoogleなどの検索エンジンにインデックスされることを望んでいます。しかし、中には「インデックスされない」という問題に直面することもあります。この記事では、「インデックスされない」問題について解説し、その理由と対処法について説明します。

1.「インデックスされない」の理由

検索エンジンがウェブサイトのページをインデックスしない場合があります。これは、以下の理由によるものです。

1)robots.txtによる制限

Webサイトの管理者がrobots.txtを使用して、特定のページやディレクトリにアクセスを制限することができます。robots.txtによってアクセス制限されたページは、検索エンジンによってインデックスされないことがあります。

robots.txtは、クローラーに対してウェブサイト内のクロール対象のページやディレクトリの指示を行うためのテキストファイルです。robots.txtによって、一部のページがクローラーによってスキャンされないように制限されている場合、そのページはインデックスされません。robots.txtを確認して、必要なページが制限されていないかを確認することが重要です。

2)ページ内のクローラーの設定ミス(meta robotsタグ)

ウェブページのHTMLコード内にあるmeta robotsタグを使用することで、ページのクローリングとインデックスを制御することができます。クローラーがインデックスしないように指定されている場合、そのページはインデックスされません。

meta robotsタグは、HTMLページ内に記述されたタグで、検索エンジンクローラーにページのクロールやインデックスの方法を指示するために使用されます。誤った設定や、クロールを拒否する設定がされている場合、そのページはインデックスされません。meta robotsタグを確認し、必要なページが適切に設定されているかを確認することが重要です。

3).htaccessファイルによるX-Robots-Tagの設定

ウェブサイトの管理者は、.htaccessファイルを使用して、X-Robots-Tagヘッダーを設定することができます。このタグを使用することで、ページのクローリングとインデックスを制御することができます。クローラーがインデックスしないように指定されている場合、そのページはインデックスされません。

.htaccessファイルは、Apacheサーバー上でウェブサイトを構成するための設定ファイルです。X-Robots-Tagは、クローラーに対してページのクロールやインデックスの方法を指示するためのHTTPヘッダーです。.htaccessファイルでX-Robots-Tagが誤って設定されている場合、そのページはインデックスされません。.htaccessファイルを確認し、必要なページが適切に設定されているかを確認することが重要です。

4)コンテンツが重複している

同じコンテンツが複数のページに存在する場合、検索エンジンは重複したコンテンツを無視することがあります。これにより、重複したページがインデックスされないことがあります。

コンテンツが重複している場合、検索エンジンはどちらか一方のページしかインデックスしません。ページの内容を更新し、重複を解消することが必要です。

5)サイトが新しい

ウェブサイトが新しい場合、検索エンジンはまだそのサイトをスキャンしていない可能性があります。そのため、まだインデックスされていない場合があります。

新しいサイトは、まだクローラーによって十分にスキャンされていないため、一部のページがインデックスされないことがあります。サイトマップを提出することで、検索エンジンにサイトの構造を伝えることができ、インデックスが進む可能性があります。

6)クローラーにブロックされている

クローラーにブロックされている場合、検索エンジンはウェブサイトのページをスキャンできません。ブロックされている理由は、ウェブサイトのオーナーが意図的にクローラーをブロックしている場合があります。これは、例えば、一時的なサーバーメンテナンスなど、ウェブサイトが一時的にダウンしている場合に使用されることがあります。

7)Googleガイドライン違反によるペナルティを受けている

検索エンジンは、ウェブサイトの所有者がGoogleのガイドラインに従っているかどうかを評価します。ウェブサイトがGoogleのガイドラインに違反している場合、検索エンジンはペナルティを与え、そのページをインデックスから除外することがあります。Googleのガイドラインに違反すると、以下のようなペナルティが与えられることがあります。

・マニュアルアクションペナルティ:ウェブマスターツールに警告が表示され、サイトの検索順位が低下します。

・アルゴリズムペナルティ:Googleのアルゴリズムによって、サイトの検索順位が低下します。

・完全な除外:ウェブサイト全体がGoogleのインデックスから完全に除外されます。

ガイドラインに違反することによるペナルティは、ウェブサイトのSEOに大きな影響を与える可能性があります。したがって、Googleのガイドラインを遵守することが非常に重要です。

3. 「インデックスされない」問題の対処法

ウェブサイトがインデックスされない問題が発生した場合の対処法は以下になります。

1)Google Search Consoleからインデックス登録をリクエストする

Google Search Consoleは、Googleが提供する無料のWebマスターツールです。Search Consoleに登録することで、サイトのクロール状況やインデックス状況などのデータを確認することができます。インデックスされていないページがある場合、Search Consoleからそのページのインデックス登録をリクエストすることができます。

具体的には、Search Consoleの左側メニューから「インデックス」→「カバレッジ」を選択し、インデックスされていないページを確認します。その後、確認したいページを選択し、「再クロールの要求」ボタンをクリックすると、Googleに再度クロールしてもらうことができます。

2)サイトの設定を確認する(noindex)

ウェブページがインデックスされない場合、そのページのHTMLコードの中に「noindex」タグがある可能性があります。この場合、Googleはそのページをインデックスしないように指示されています。

サイト内に「noindex」タグがないか確認するには、Google Search Consoleの左側メニューから「インデックス」→「状況」→「排除されたURL」を選択します。その中で、noindexタグが設定されたページを確認できます。もしnoindexタグがある場合は、該当ページのHTMLコードを修正し、noindexタグを削除する必要があります。

3)コンテンツの重複を解消する

重複したコンテンツがある場合、Googleはどちらか一方をインデックスし、もう一方は無視する可能性があります。そのため、重複したコンテンツがある場合は、重複を解消する必要があります。

具体的には、同じ内容を掲載している複数のページがある場合は、一つに統合してしまう、あるいは元のページを削除する、などの方法があります。

4)コンテンツの質を高める

コンテンツがインデックスされない場合、Googleはそのコンテンツの質に問題がある可能性があります。そのため、コンテンツの質を高めることが必要です。

具体的には、内容を充実させる、画像や動画を追加する、キーワードを適切に配置する、などの方法があります。

5)別URLで再投稿する

インデックスされなかったページに対して、同じ内容のコンテンツを別URLで再投稿する方法もあります。ただし、コンテンツが完全に同じ場合、重複コンテンツの問題が生じるため、少しでも異なるコンテンツを投稿する必要があります。

再投稿する場合、古いページは削除せずに残しておき、301リダイレクトを設定して新しいURLに転送することが重要です。301リダイレクトは、Googleが古いページのインデックス情報を新しいページに転送してくれるため、新しいページのインデックス登録がスムーズに行われます。

6)サイトマップXMLを作成する

サイトマップXMLを作成することで、クローラーに対してサイト内のURL一覧を提供することができます。サイトマップにURLを記載することで、Googleがページをクロールしやすくなり、インデックス登録がスムーズに行われます。

サイトマップXMLは、自動生成ツールを使って簡単に作成できます。Google Search ConsoleでもサイトマップXMLを作成することができるため、ぜひ利用してみてください。

7)クローラーにブロックされていないか確認する

robots.txtやmeta robotsタグ、.htaccessファイルによって、クローラーがページをスキャンできないように設定されている場合があります。そのため、まずは自分のサイトがクローラーにブロックされていないか確認する必要があります。

Google Search Consoleの「クローラーのステータス」や「インデックスの状況」を確認することで、クローラーにブロックされているかどうかを確認することができます。

8)ソーシャルメディアを活用してコンテンツを拡散する

SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)を利用して、自分のサイトのURLを拡散することで、検索エンジンに自分のサイトを認知させることができます。SNSを使って拡散することで、多くの人々が自分のサイトを見ることができ、サイトの知名度を上げることができます。また、SNS上で自分のサイトのURLを拡散することで、検索エンジンからのアクセス以外にもアクセスを集めることができます。

SNSによる拡散の方法は、以下のようなものがあります。

・TwitterやFacebookなどのSNS上で、自分のサイトのURLを投稿する。

・SNS上で、自分のサイトに関する話題を投稿することで、自然な形で自分のサイトのURLを拡散する。

・SNS上で、自分のサイトに関連する人や企業と交流することで、自分のサイトの知名度を上げる。

ただし、SNS上で自分のサイトのURLを拡散する場合、スパム行為とみなされることがあるため、注意が必要です。SNS上で自分のサイトのURLを拡散する場合は、自然な形で行うようにし、スパム行為と見られないように注意してください。また、SNS上で自分のサイトのURLを拡散することで、サイトへのアクセス数を増やすことができるため、サイトの品質向上やコンテンツの充実にも取り組むことが大切です。

4. まとめ

「インデックスされない」という問題は、ウェブサイトやブログを運営している人にとって非常に厄介なものですが、原因を特定し、適切な対処法を実行することで解決することができます。重要なのは、検索エンジンのクローラーがサイトのコンテンツを正しく認識できるようにすることです。

5. よくある質問

Q1. インデックスされない問題は、どのように発生するのですか?

A1. インデックスされない問題は、検索エンジンのクローラーがウェブサイトやブログのページを見つけることができず、インデックスに追加できない場合に発生します。

Q2. インデックスされない問題を解決するためには、何をすれば良いのですか?

A2. インデックスされない問題を解決するためには、以下のような方法があります。

1)ロボット.txtファイルを確認する:ウェブサイトの管理者がロボット.txtファイルでクローラーの設定を制御している場合、ファイルの設定が問題を引き起こしている可能性があります。適切な設定を行い、クローラーがウェブサイトのページを認識できるようにする必要があります。

2)サイトマップを作成する:サイトマップは、ウェブサイトのページの一覧を提供するものであり、検索エンジンにページの場所を知らせるために使用されます。サイトマップを作成し、検索エンジンに提出することで、ページのインデックスが容易になります。

3)内部リンクの改善:ウェブサイト内のリンク構造を改善し、ページ間の関連性を高めることで、検索エンジンがページを認識しやすくなります。

4)ページの品質を向上させる:ページの品質を向上させ、コンテンツの質を高めることで、検索エンジンによる評価が向上し、インデックスされやすくなります。

5)キーワードの適切な使用:キーワードの使用方法を見直し、ページのテキストに適切に配置することで、検索エンジンがページを正確に評価し、インデックスされやすくなります。

6)ウェブサイトの速度を改善する:ページの読み込み速度が遅い場合、検索エンジンはウェブサイトの品質を低く評価する傾向があります。ページの速度を改善することで、インデックスされやすくなります。

これらの方法を試しても、問題が解決しない場合は、検索エンジンのWebマスターツールで問題を確認し、適切な対処方法を探る必要があります。

Q3. インデックスされない問題が発生した場合、検索エンジンランキングに悪影響を与えますか?

A3. インデックスされない問題が発生しても、必ずしも検索エンジンランキングに悪影響を与えるわけではありません。ただし、ウェブサイトやブログのページが検索エンジンによって認識されず、インデックスされない場合、ランキングが低下する可能性があります。

Q4. インデックスされない問題を防ぐためには、何をすればよいですか?

A4. インデックスされない問題を防ぐためには、まずロボット.txtファイルを適切に設定し、検索エンジンのクローラーにウェブサイトのページを認識させる必要があります。また、サイトマップを作成し、ページのインデックスを容易にすることも重要です。さらに、コンテンツの重複を避け、ウェブサイトやブログのページを定期的に更新することも有効です。

Q5. google インデックスされるまでの時間

A5. 一般的には、Googleが新しいサイトをインデックスするまでには数日から数週間かかることがあります。しかし、サイトのコンテンツがインデックスにふさわしいかどうか、サイトがどのように構築されているか、またGoogleのアルゴリズムに合わせて最適化されているかどうかなど、様々な要因が影響を与えます。

Googleがクロールするページ数が多いほど、サイトがインデックスされるまでの時間は長くなる可能性があります。また、Googleが新しいサイトをクロールする頻度は、サイトの重要度や信頼性、または新しいコンテンツがどのくらい頻繁に更新されるかなどの要素に基づいて変動するため、サイトがインデックスされるまでの時間には差が生じます。

したがって、新しいサイトをGoogleにインデックスするためには、サイトのコンテンツを適切に最適化し、Googleのガイドラインに従って構築することが重要です。また、サイトマップを提出したり、Google Search Consoleを使用したりすることで、インデックスされるまでの時間を短縮することができます。

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