Ubersuggestを使ってサジェストを取得する方法

Ubersuggest(ウーバーサジェスト)という無料でも使えるサジェストツールを知っていますか?

調べたいキーワードを入力するだけで簡単にサジェストを取得することができます。

サジェストを抽出できるツールには「ラッコキーワード(goodkeyword)」もありますが、大きな違いは検索ボリューム数やSEO難易度も分かることです。

検索ボリューム数はキーワードプランナーで調べることも可能ですが、一定数の広告出稿していなければ実数値を知ることはできません。Ubersuggestは、キーワードプランナーの技術を元に設計されているので数値の信憑性も高いです。

今回は、Ubersuggestを使って効率よくサジェストを取得する方法について解説します。

Ubersuggestとは

Ubersuggestのトップページ

Ubersuggestは、NPDigitalの共同創設者ニール・パテルによって開発されました。フォーブスでは彼がトップ10のマーケターの一人であると讃えられています。

サジェストを調べることで、検索結果の上位表示に必要なキーワードの選定を出来る他、検索ユーザにニーズを知りコンテンツ作りに役立てることができます。

Ubersuggestは、キーワードからサジェストを調べるだけでなくドメインから流入しているキーワードの順位や不足しているキーワードを知ることもできます。

日本語対応しているので、英語が苦手な方でも安心して使えるサジェストツールです。

Ubersuggestの使い方

Ubersuggestには、サジェストを調べる以外にも複数の機能があります。まずは、基本的な機能から説明していきます。

機能1. キーワードで検索してサジェストを調べる

最初に、Ubersuggestのトップページにアクセスします。
入力フォームに検索キーワードを入れて、言語を選択して検索ボタンをクリックしましょう。(無料版では1日あたり3回まで検索することが可能です。)

Ubersuggestの入力フォーム

下記はキーワード「SEO」による検索結果です。概要には、検索ボリューム、SEO難易度、有料難易度、クリック単価(CPC)などが表示されます。

キーワードの概要

キーワード「SEO」による検索結果<>
各指標の説明
  • 検索ボリューム:1ヶ月あたりの月間検索ボリューム数(モバイルとPCの総和)
  • SEO難易度:オーガニック検索の競合分析による難易度。数値が高いほど難易度は高い。
  • 有料難易度:有料検索の競合分析による難易度。数値が高いほど難易度は高い。
  • クリック単価(CPC):Google広告の広告単価。単価が高いほどキーワードの価値がある。
  • バックリンク:検索結果10位の平均バックリンク(被リンク)数
  • ドメインオーソリティ:検索結果10位の平均ドメインオーソリティ

検索ボリューム数の推移

検索ボリューム数の増減推移

Ubersuggestでは検索ボリューム数の推移まで分かります。季節要因に影響を受けるキーワード把握するのに役立ちます。

また、検索結果をクリックした人の割合や検索者の年齢分布まで分かりますが、お試し期間中か有料版でなければ閲覧することはできません。

キーワード候補

キーワード候補

キーワード候補では、サジェスト、関連、疑問、関係、比較のキーワードを閲覧することができます。各キーワードの検索ボリューム数の推移、検索ボリューム数、CPC、PD(有料難易度)、SD(SEO難易度)まで知ることできます。

さらに、各キーワードをクリックするとGoogleの検索結果で上位表示しているサイトを分析してくれます。流入見込みは実際に上位表示した際にどれくらいのトラフィックを稼げるか予測できるのでグロース戦略を立てる際に役立ちます。

また、「キーワード候補を全て見る」のボタンをクリックして残りのキーワードを閲覧することができますが、無料版では一部のキーワードしか閲覧することができません。大量のサジェストキーワードを調べたい場合は、登録してお試し版を使ってみましょう。

コンテンツ候補

コンテンツ候補は、SNS上(Facebook、ピンタレスト)でバズったコンテンツを確認することができます。どういったサイトからリンク(被リンク)がされているかも知ることがでいます。Instagramやtwitterは対応していないため、そこは別のツールで調査する必要があります。

Twitterでバズっているコンテンツは「Buzzsumo」、Instagramであれば「keywordtool」がおすすめです。人気の関連するハッシュタグやインフルエンサーを見つけることができます。

キーワードリスト

キーワードリストは気になるキーワードを登録して、いつでも確認できるようにする機能です。
キーワード分析>キーワードリストがあるのでクリックします。

キーワード分析>キーワードリスト

次に「最初のリストを作成する」のボタンをクリックしましょう。

「最初のリストを作成する」のボタンをクリック

キーワードリストの名前を決めます。

キーワードリスト名を入力

キーワードを入力し、キーワードを追加のボタンをクリックします。(最大30個まで設定が可能)

キーワードの入力

キーワードリストが生成され、リストごとに全てのキーワードを合わせた検索ボリューム数、平均CPC平均有料難易度、平均SEO難易度が表示されます。

キーワードリスト

キーワードリストをクリックすると、各キーワードの検索ボリューム数、CPC、有料難易度、SEO難易度が表示されます。

さらに「検索結果」のボタンをクリックするとGoogle検索結果上位サイトの流入見込みや被リンク状況などを把握することができます。

各キーワードの検索上位サイト

機能2:競合サイトを分析する

特定の競合サイトを分析することができます。(自社サイトでもOK)検索流入を稼いでいるサイトがどんなキーワードで上位表示しているのか、どれくらいのトラフィックを稼いでいるのか確認することができます。

競合分析>トラフィク概要を選択します。

競合分析>トラフィク概要

調べたいサイトのドメインを入力し、検索ボタンをクリックします。

ドメイン入力画面

下記は、「yahoo.co.jp」の調査結果になります。

トラフィック概要

トラフィック概要では、オーガニックキーワード数や月間オーガニック、月間オーガニックトラフィック、ドメインオーソリティ、被リンク数などが分かります。

数値は実数値でなく、推定値や主要キーワード数になります。参考程度で活用するようにしましょう。

トラフィック概要

「SEOキーワードランキング」を調べる

検索キーワードの推移を年間表示してくれます。1〜3位、4〜10位と色分けされるのでより順位変化を把握しやすくなっています。

SEOキーワードランキング

「トップSEOページ」を調べる

流入見込みが高い順にページ一覧が表示されます。被リンク数やSNS上でのシェア数を把握することもできます。

トップSEOページ

「全部見る」ボタンをクリックすると、各ページに対する具体的な検索キーワードや被リンクを知ることができます。

具体的な検索キーワード
具体的な被リンク

「SEOキーワード」を調べる

サイト全体で検索順位が付いている検索キーワードを把握することができます。矢印のマークをクリックすることで、検索キーワードを詳細に分析することができます。

検索キーワードの一覧

「類似するウェブサイト」を調べる

指定したドメインと類似キーワードでランキングしているサイトを自動的に抽出することができます。
競合分析>類似するウェブサイトを選択します。

類似するウェブサイト

競合サイトとのトラフィック推移を比較することができます。

トラフィック推移
類似するウェブサイト一覧

機能3. SEO深索

SEOの内部施策における課題点を具体的に示してくれます。競合サイト、自サイトどちらの分析にも活用することができます。

SEO深索>SEO分析を選択します。ドメインを入力すると分析結果が表示されます。

SEO深索>SEO分析

分析結果の概要

オンページSEOスコアはサイトの総合評価です。数値が100に近づくほど内部施策ができていることを示します。

SEO深索>SEO分析

ヘルスケアチェックでは、「重大な問題」「警告」「推奨」の3段階でサイトの問題点が振り分けられています。

ヘルスケアチェック

全てを見るをクリックすると詳細が表示されます。「重大な問題」から対応するようにしましょう。

ヘルスケアチェック

サイトスピード

サイトスピードでは、PCとモバイルの読み込み速度を計測します。
ページの読み込み速度が3秒以上になると40%のユーザが離脱するといったデータもあります。ページ速度が遅いことはユーザビリティの向上やSEO対策としても取り組むべき課題です。

サイトスピード

被リンク

ドメインオーソリティ(Mozが開発した検索エンジンランキングのスコア)、被リンク数、被リンク数の獲得や減少推移を知ることができます。競合サイトを分析し、被リンク施策に役立てることがでいます。

被リンクの概要
被リンク数の獲得や減少推移

また、DAによる参照ドメインやアンカーテキストを知ることができます。

参照ドメインのドメインオーソリティ/アンカーテキスト

実際に被リンクが設置しているページとリンクのURLを知ることができます。
どういったページから被リンクをもらうのが効果的か推測することができます。

被リンクの一覧

Chromeの拡張機能

Ubersuggest(ウーバーサジェスト)には、「Ubersuggest – SEO and Keyword Discovery」というChromeの拡張機能があります。Ubersuggestのトップページに毎回アクセスしなくても簡単に調査することができます。
まずは、ChromeでUbersuggest – SEO and Keyword Discoveryにアクセスして追加しましょう。

1. 検索したキーワードを調べる

検索結果画面で、Ubersuggestのアイコンを押すと検索窓に月間検索数や平均CPCが表示されます。画面右側には関連キーワードの一覧が表示されます。

Ubersuggestのアイコン
キーワード「SEO」で検索してUbersuggestを実行した結果

さらに、検索窓の右側にある「全て見る」をクリックすると年間の検索ボリューム変動や検索者の年齢分布など、更に詳しい情報を見ることができます。

さらに詳しいキーワードの情報

2. 表示しているサイトを調べる

Ubersuggestの拡張機能は表示しているサイトを直接調べることもできます。ブラウザでサイトを開いた状態で、Ubersuggestのアイコンをクリックしましょう。画面右側に競合分析結果のサマリーが表示されます。

Yahoo!JAPANを調べた結果

Ubersuggestの料金一覧

Ubersuggestは無料でも十分使えますが、すべての機能を使い方であれば有料をおすすめします。
キーワード分析、競合分析、内部分析など、Ubersuggest1つだけで対応することができます。
有料といっても様々なプランが有り、個人でも手の届く料金体系になっています。

契約プランには、月額プランと買い切りプランの2つです。
サイトの規模感が大きくなる、管理するサイト数が増える、データの精度が高くなるほど料金は高くなります。

月額プランの料金一覧

ラン名料金利用目安
パーソナル¥2,999円/月個人や小規模ビジネス 1-3サイトを管理
ビジネス¥4,999円 /月中小企業 4-7 サイトを管理
エンタープライズ¥9,999JPY /月大企業や専門業者 8サイト以上を管理
月額プラン

アフィリエイトなど個人で使用するのであれば、パーソナルで十分です。7日間無料のお試し期間がついてくるので、足りなければプランをアップグレートしましょう。

買い切りプランの料金一覧

プラン名料金利用目安
パーソナル¥29,990円/月個人や小規模ビジネス 1-3サイトを管理
ビジネス¥49,990円 /月中小企業 4-7 サイトを管理
エンタープライズ¥99,990JPY /月大企業や専門業者 8サイト以上を管理
買い切りプラン

各プランの月額費用10ヶ月分程度でツールを買い切ることができます。クライアントワークで複数コンサルティングしている方などは買い切りの方がお得だと思います。30日間返金保証があるので、試しに使って検討するのもいいでしょう。

プランの詳細についてはこちら

もちろん、無料でも十分使えるので不満がなければ購入する必要はありません。

目的に合わせてUbersuggestを上手に活用しましょう

Ubersuggestには、キーワード選定だけでなく、サイト監査、検索順位計測、競合分析、被リンク分析など様々な機能があります。

様々な角度からデータの取得や分析することができるので、いつのまにか分析することが目的になってしまうこともあります。

Ubersuggestを使う目的は、ツールから得た知見で良質なサイトやコンテンツを作ることです。良質なコンテンツを発信して、上位表示を目指すようにしましょう。

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