「not provided」とは?検索キーワードが不明の原因と対処方法

Googleアナリティクスで検索キーワードを調べた際に、「not provided」となっていて検索キーワードが分からないことがあると思います。

この「not provided」とは、検索キーワードのデータを提供できないことを意味します。現在、Googleはすべてのサービスの通信をSSLで暗号化しています。これは、ユーザのプライバシーを守ることを目的としております。

正直、WEB担当者であれば「どういった検索キーワードでページにランディングしているのか」を知りたいと思うのではないのでしょうか。検索キーワードを把握することで、ユーザニーズも把握できSEO対策を立てやすくなるからです。

今回は、「not provided」と表示された検索キーワードを調べる方法や施策について説明、解説していきたいと思います。

「not provided」とは?

「not provided」は、Googleがユーザのプライバシーを守るためにSSLでデータを暗号化し、検索キーワードをアナリティクスに渡さないようにしていることを意味します。

過去、Googleアナリティクスでは検索キーワードを調べることができました。これによりサイト担当者はユーザニーズを理解してサイトの改善することができていました。

しかし、2012年ごろからセキュリティやプライベシー保護を目的としたSSL化が進み、データが暗号化されることで、情報が取得できない(not provided)ようになっていきました。今では全サービスが常時SSL化となっています。

WEB担当者は別の方法でキーワードを推測したり、調査することが必要になりました。

SSL(Secure Sockets Layer)とは、インターネット上におけるウェブブラウザとウェブサーバ間でのデータの通信を暗号化し、送受信させる仕組みのことです。
インターネット上で頻繁に送受信される氏名・住所・メールアドレスなどの個人情報や、ショッピングの決済に必要なクレジットカード情報、ログインに必要なID・パスワードといった情報は、常に悪意ある第三者から狙われております。
SSLは、これらの重要な情報を、悪意ある第三者による盗聴を防いだり、送信される重要な情報の改ざんを防ぐ役割を持っています。

引用:SSLとは?httpsとは?簡単説明 GMOグローバルサイン

「not provided」のキーワードを調べる

現在では、「not provided」によってGoogleアナリティクスの大半の検索キーワードが閲覧できなくなっています。すべての検索キーワードが分かるわけではありませんが、ある程度の検索キーワードまで確認・推測することは可能です。

では、実際に「not provided」を調べる方法をご紹介していきます。

Search Consoleの検索アナリティクスで「not provided」のキーワードを調べる

2015年5月に、Search Console(サーチコンソール)に「検索アナリティクス(検索パフォーマンス)」という機能が実装しました。

これにより、どのページにどういった検索キーワードで流入しているのか確認できるようになりました。Search Consoleは、Googleが提供しているので正確な検索キーワードを調べることができます。

実際に、Search Consoleで「検索アナリティクス(検索パフォーマンス)」を使う手順を説明していきます。

  1. Search Consoleにアクセスする
  2. 左メニューの「検索パフォーマンス」をクリックする
  3. ページ中部に「クリエ」「ページ」「国」…と表示されているので「ページ」をクリックする
  4. URLの一覧が表示されているので、検索キーワードを知りたいURLをクリックする
  5. 再び、「クリエ」をクリックすると流入している検索キーワードが表示されます

※尚、Search Consoleでサイトを登録していないと検索キーワードを調べることはできません。

Search Console(サーチコンソール)は、最大16か月間のデータを確認できます。それ以前のデータは消えてしまうので、定期的ダウンロードをすることをおすすめします。

シミラーウェブで調べる方法で「not provided」のキーワードを調べる

サーチコンソール以外では競合サイトをアクセス解析出来るツールを活用します。

ここでは、最も有名な「Similar Web(シミラーウェブ)」を紹介します。Similar Web(シミラーウェブ)はURLを入力するだけで、検索キーワードを調べることができるので、競合サイトだけでなく自サイトも調べることができます。

Similar Webには、無料版と有料版があります。無料版では上位5位までの検索キーワードを確認することができます。

ブラウザ用のプラグインも用意されているので、プラグインをインストールして解析したいサイトを開いた状態で、プラグインのアイコンをクリックすると結果が表示されます。

「Top Organic Keywords」に表示されているのが、検索キーワードになります。

但し、立ち上げてから間もないサイトやトラフィックがそこまで稼げていないサイトだと検索キーワードが表示されないことがあります。無料版もあるので、まずは検索キーワードが表示されるか試してみてください。

Chrome版:SimilarWeb – トラフィックランク & ウェブサイト分析

FireFox版:SimilarWeb – トラフィックランク & ウェブサイト分析

ランディングページから検索キーワードを予測する

Googleアナリティクスで、「not provided」にランディングページから検索キーワードを予測する方法になります。Googleアナリティクスでは検索キーワードはわかりませんが、「not provided」でどのページにランディングしたのかを知ることができます。

具体的な手順としては

  1. Googleアナリティクスにアクセスする
  2. 左メニューの「集客」をクリックする
  3. 次に「キャンペーン」をクリックする
  4. 「オーガニック検索キーワード」をクリックする
  5. 「セカンダリディメンジョン」を「行動>ランディングページ」に指定する

予め、検索キーワードは設定しておく

今後、プライバシー保護やセキュリティの観点から、検索キーワードを閲覧することが厳しくなること予測されます。SSL化されて、インターネットがより快適で安全に使えることは喜ばしいことでもありますが、サイト担当者としてはデータ分析により一層苦労することになります。

そいっった苦労を軽減するためにも、ランディングページに対して狙う検索キーワードを設定しておくことをおすすめします。

今後も「not provided」は増えていくことが見込まれています。試行錯誤しながらユーザニーズを把握し最適な施策を実施していってください。

タイトルとURLをコピーしました