サイトマップは、サイトにどういったページがあるのか全体像を把握できるもので、ユーザの利便性や検索エンジンに正しくページの存在を伝える役割を果たします。
- サイトマップとは何か知りたい
- サイトマップの作り方を学びたい
- サイトマップにはどんな効果を知りたい
今回は、サイトマップとは何か?から作り方や効果についてもご紹介していきます。
サイトマップとは?
サイトマップとは、ユーザや検索エンジンにサイト内にどんなページがあるのか分かりやすく伝えるものです。ページ数が多く、外部や内部リンクが少ないサイトだと検索エンジンが新規ページやコンテンツが更新されたことを発見するまでに時間が掛かります。
Googleは、下記のようにサイトマップが必要なサイトと不要なサイトを示しています。
サイトマップが必要な場合
- サイトのサイズが非常に大きい。その場合、新しいページや更新されたばかりのページの一部が Google のウェブクローラによるクロール対象から漏れることがあります。
- サイトにどこからもリンクされていない、または適切にリンクされていないコンテンツ ページのアーカイブが大量にある。サイトのページがうまく相互に参照されていない場合でも、サイトマップに含めることで Google がページの一部を見落とさないようにできます。
- サイトが新しく、外部からのリンクが少ない。Googlebot などのウェブクローラは、ページからページヘリンクをたどることによってウェブをクロールします。そのため、他のサイトからのリンクがないページは Google のクローラに検出されないことがあります。
- サイトに動画や画像などのリッチメディア コンテンツが多数含まれている、またはサイトが Google ニュースに表示されている。サイトマップがあれば、状況に応じて Google 検索でサイトマップからの追加情報が考慮されます。
サイトマップが不要な場合
- サイトのサイズが「小さい」。サイトのページ数がおよそ 500 ページ以下の場合にサイズが小さいと考えます。検索結果に表示する必要のあるページのみをこの合計ページ数に加算します。
- Blogger や Wix のようなシンプルなサイト ホスティング サービスを利用している。フォーマット済みのページやナビゲーション要素でサイトをすばやく設定できるサービスを利用している場合は、自動的にサイトマップが作成されますので対応は必要ありません。利用しているサービスのドキュメントで「サイトマップ」という単語を検索し、サイトマップが自動的に生成されるかどうかを確認します。または、自分でサイトマップを作成することが推奨されていないか確認します(その場合は、お使いのホスティング サービスでのサイトマップ送信方法を確認します)。
- サイトはサイト内で完全にリンクされている。つまり、Google がホームページからリンクをたどって、サイト内の重要なページをすべて見つけられるということです。
- インデックスに登録する必要のあるメディア ファイル(動画、画像)やニュースページが多くない。サイト内の動画ファイルや画像ファイル、ニュース記事を Google 検索結果に表示したい場合、サイトマップがあると Google がそれらを探して理解するうえで役立ちます。画像、動画、ニュースの検索結果に表示する必要がない場合、サイトマップは必要ありません。
サイトマップには、XML形式とHTML形式のものがあります。各々、作成方法や用途が違うので詳しく解説していきます。
サイトマップには2種類ある
サイトマップは、HTML形式とXML形式の2種類があります。
HTML形式のサイトマップは、ページ上にHTMLで記述されユーザが目的のページに辿り着きやすく刷るためのものです。
XML形式のサイトマップは、検索エンジンにサイト内のページを伝える役割を果たします。
ファイル形式 | ページ内リンク | ユーザの利便性 | クローラビリティ |
---|---|---|---|
HTMLサイトマップ | 有 | ○ | ○ |
XMLサイトマップ | 無 | × | ○ |
HTML形式のサイトマップ
HTML形式のサイトマップは、サイト内の特定ページにHTML形式で表示させます。
カテゴリーやページのリンクを整理して一覧で表示させることで、目的のページにすぐに辿り着きやすくなりユーザビリティが向上します。
直接HTML形式でサイトマップを作るという方法もありますが、HTMLによるマークアップの知識が必要だったり、記事が投稿・更新された場合にサイトマップを修正する手間が発生します。
CMSにWordPressを導入している場合は、サイトマップを自動生成・更新してくれる便利なプラグインがあるので導入するようにしましょう。
HTMLサイトマップの作り方
手動でサイトマップを作成する場合は、下記の当サイトのサイトマップを参考にしてください。
カテゴリーごとに記事の一覧を整理して表示しています。手動で対応する場合は、誤字やリンク切れに注意するようにしましょう。
自動でサイトマップを作成する場合は、WordPressのプラグイン「PS Auto Sitemap」がおすすめです。
PS Auto Sitemap の使い方と設定方法【WordPressプラグイン】XMLサイトマップ
XML形式のサイトマップは、検索エンジンのクローラーがページを見つけやすくするためのものです。HTML形式とは違い、レイアウトを持たずデータを記述します。データ内容を示すタグを使ってページやメディアのURLをまとめて格納することで、クローリングしやすくなります。
XMLサイトマップの作り方
sitemaps.orgの定義では、XMLサイトマップでは下記が記述ルールとなっています。
タグ | 意味 |
<?xml version=’1.0′ encoding=’UTF-8′?> | xml versionと文字コードUTF8を指定【必須】 |
<urlset> | ファイルの他のタグを囲み、現在のプロトコル標準を参照【必須】 |
<url> | 各URLエントリの親タグ、loc、lastmod、changefreq、priorityをこのタグ内に格納する【必須】 |
<loc> | ページのURLを記述【必須】 |
<lastmod> | 最終更新日【任意】 |
<changefreq> | 更新頻度でalways, hourly, daily, weekly, monthly, yearly, never(更新しない)のどれかを指定する【任意】 |
<priority> | 優先度【任意】(0.0〜1.0の間で優先度を伝える) |
XMLサイトマップ記述例
<?xml version='1.0' encoding='UTF-8'?>
<urlset xmlns="http://www.sitemaps.org/schemas/sitemap/0.9">
<url>
<loc>http://www.example.com</loc>
<lastmod>2021-01-01</lastmod>
<changefreq>monthly</changefreq>
<priority>0.5</priority>
</url>
</urlset>
XMLサイトマップの作成ツールを活用する
XMLサイトマップを手動作成・更新するのは手間です。無料で作成してくれる自動ツールやWordPressを使用しているのであればプラグインを活用しましょう。
サイトマップを作成-自動生成ツール「sitemap.xml Editor」はURLや更新頻度などを入力するだけで自動でサイトマップを生成してくれます。
WordPressを使用している場合は、「Google XML Sitemap」のプラグインがおすすめです。インストールし、初期設定をするだけでサイトマップの生成や更新を行ってくれます。
【最新版】Google XML Sitemapsの使い方Google サーチコンソールにサイトマップを登録する
XMLサイトマップを作成したら、Googleのサーチコンソールに登録します。
サーチコンソールを開き、右側にメニューにある「サイトマップ」の項目をクリックしてsitema.xmlのパスを入力して送信します。
問題がなければ、ステータスに「成功しました」のメッセージが表示されます。
robots.txtにも登録する
「robots.txt」は、検索エンジンがクローラーに最初に読み込んで欲しい情報を伝えるファイルです。「http://www.example.com/robots.txt」といったようにドメインの配下に配置されます。
robots.txtに以下のように記述することで、検索エンジンにsitemap.xmlの場所を通知することが可能です。
User-agent: *Sitemap: http://www.example.com/sitemap.xml
XMLサイトマップの注意点
XMLサイトマップを作成する場合は下記の点にも注意してください。
- 存在しないURLは記載しない
- 1つのXMLファイルにURLは5万URLまで
- 1つのXMLファイルサイズは50MBまで
404ページなど存在しないURLはファイル内に含まないようにします。URLやファイルサイズの上限を越えた場合、クローラーが読み込まない可能性もあるので分割してアップするようにしましょう。
まとめ
以上、「サイトマップとは?SEO効果を適切に設定して得る方法」でした!HTML形式のサイトマップはユーザ向け、XML形式のサイトマップはクローラー向けになります。正しく設置していれば、Googleからマイナス評価を受けることはありません。便利なツールもあるので、是非サイトマップを設置するようにしましょう!