Googleによる「価値のない質の低いコンテンツ」というペナルティがあります。
他サイトのコピペや類似するコンテンツは低品質コンテンツとしてGoogleから評価を受けて検索順位を意図的に下げられることがあります。
一時は文字数が多いページが上位表示されるといったこともありましたが、現在は検索意図に沿ったコンテンツをしっかりと用意できれいるかがポイントとなります。
今回は、「価値のない質の低いコンテンツ」としてGoogleからペナルティを受けた場合の解除方法と低品質コンテンツにならないための対処方法について解説していきます。
低品質コンテンツとは
低品質コンテンツとは「ユーザの検索意図を満たす情報やコンテンツがないページやサイト」を示します。最近では、文字数が多いページが増えましたがダラダラと長い文章で書けば上位表示を目指せるわけではありません。
例えば、ユーザが「やり方・方法」について検索しているのであれば、やり方の手順、このやり方をおすすめ理由、注意点などを分かりやすく項目を設けてコンテンツを作る必要があります。
ユーザがページを訪れた際に、知りたいことをしっかりと満たしているコンテンツを作ることが低品質コンテンツにならないポイントです。
Googleが重要視するSEO評価基準 E-A-T
Googleが重要視するSEO評価基準として、E-A-Tというものがあります。E-A-Tは3つの単語の頭文字よる造語です。
- Expertise(専門性)
- Authoritativeness(権威性)
- Trustworthiness(信頼性)
GoogleはE-A-TをSEO評価基準として、品質評価ガイドライン内でも複数回に渡って重要性を伝えています。低品質コンテンツにならないためにも、まずはE-A-Tの概念をしっかりと理解する必要があります。
品質評価ガイドラインは英文で175ページにもなるので、E-A-Tに関する重要なポイントを抑えて分かりやすく解説していきます。
Expertise(専門性)
専門性とは1つのテーマに特化して、独自情報が含まれていることを示します。専門性はテーマに対する網羅性があるか、具体的な知見による解をユーザに提供できているかといった点がが重要になります。
Authoritativeness(権威性)
適切な専門家(エキスパート)・組織からの情報発信されていることを示します。一方的な情報発信ではなく、第三者から支持や評価されている発信者か、サイトなのか判断されます。
主な判断基準としては
- 関連性の高い権威性のあるサイトやSNSからの被リンク
- 他サイトやSNS上での引用度合い
が挙げられます。
Trustworthiness(信頼性)
情報源、投稿者・サイト運営者の明確化されていること、肯定的意見、否定的意見の両側面から書かれていることを示します。
運営情報の組織名や氏名、所在地、関連サイトのURL、問い合わせ先など実在する団体や組織が運営することを明記します。メリットだけでなく、デメリットもしっかりと伝えて、公平性が高く信頼できる情報を発信していることを示す必要があります。
まずは、E-A-Tの概念をしっかりと理解した上でサイトやコンテンツををつくるようにしましょう。
低品質コンテンツか確認する方法
1. サーチコンソールで確認する方法
低品質コンテンツかの判断は、サーチコンソール上でも確認することができます。
左メニューにある「カバレッジ > 除外 」を選択しましょう。
さらに「クロール済み – インデックス未登録」で表示されるURLは低品質コンテンツとしてGoogleから除外されている可能性があります。
サーチコンソール上に表示される例としてインデックスしてほしいURLが含まれていたら、対象ページの改善が必要となります。
2. コピーチェックツールで確認する方法
他サイトからの引用している割合が多かったり、コピペするが大半を占めている場合も低品質コンテンツと判断されることがあります。事前にコピーチェックツールを活用して、未然に防ぐようにしましょう。
CopyContentDetectorは無料のコピペチェックツールです。類似率、一致率、テキスト類似度を軸に、コピーの疑い、要注意、良好の3段階で評価されます。
無料プランでは1度に4000文字までのテキストをチェックすることが可能ですが、有料プランであれば、1度に8000文字でドメインを指定することでチェックことができます。(WordPressのプラグインもあります。)
低品質コンテンツの対処法
サイト上に低品質コンテンツを存在させないことで、Googleから低い評価を受けないようにする工夫が必要です。代表的な改善方法として「リライト」「noindex」「ページ削除」などがあります。
リライト
文字数が少ない、引用部分が多い、独自コンテンツがないなどで低品質コンテンツとして判断されることが多いと思います。
1度、低品質コンテンツと判断されてしまってもリライトすることでコンテンツの品質を向上させることはできます。
検索上位の競合サイトと比較して、不足しているコンテンツは何か、独自コンテンツとしてアピールできる部分は何かを検討し、リライトをしましょう。
リライトする際の注意点は「既存のコンテンツを削除せず、追加・配置換え」ことです。
完全にコピペであれば削除する必要はありますが、文字数が少ない、独自コンテンツがないことで低品質コンテンツとして判断されている場合は、コンテンツを削除することで現在の評価自体も下げてしまうことになります。
まずは、コンテンツを追加・配置換えすることコンテンツの評価が変化するのか試してみてください。
noindexの設置
noindexはGoogleがページをインデックスしないようにするためのタグです。重複ページや情報量の少ないページ、エラーページ、会員専用ページなど、インデックスさせたくないページに設置します。
具体的に<head>タグ内に下記のタグを設置します。
<meta name="robots" content="noindex">
noindexとは?検索エンジンにインディックスさせない方法
不要なページの削除
テストページなど、本来必要のないページを不用意にインデックスさせてしまったことがあると思います。不要なページは削除して、Googleに対してもインデックスから削除するよう申請を出しましょう。
インデックス削除申請はサーチコンソールから行うことができます。インデックス > 削除 >新しいリクエストをクリックします。
リクエストには「URLを一時的に削除する」「キャッシュされたURLを消去する」の2パターンがあります。「URLを一時的に削除する」はGoogle検索結果から指定されたURLを6ヶ月間ブロックして非表示にします。「キャッシュされたURLを消去する」は該当されたURLを残してキャッシュ情報のみ消去します。
不要なページを完全に削除したいのであれば「URLを一時的に削除する」で申請して、サイト上からページ自体も削除するようにしましょう。「このURLのみを削除」選択した場合は、指定したURLのみが削除され、「このプレフィックスで始まるURLをすべてを削除」では、ディレクトリ単位で一括削除することができます。
URLを指定して、次へをクリックすると最後の確認画面が出てきます。間違って申請してしまった場合は一覧からリスエストをキャンセルこともできます。
独自コンテンツを増やし、低品質コンテンツにならないようにする
E-A-Tを意識しながら、ユーザの為になるコンテンツ作りを心がけましょう。こたつ記事といったインターネット上に溢れている情報をまとめるだけでなく、個人の実体験や専門家の意見を取り入れた有益な独自コンテンツを発信していくことで、競合サイトと差別化を図るようにしましょう。