検索順位が急激に下がって、オーガニック流入が減ったことはサイトの運営者であれば経験をした人は多いのではないでしょうか。
Googleのアルゴリズムアップデートなどにより、検索順位が大きく変動することはオーガニック流入を集客チャネルとしているサイトにとっては仕方ないことです。
ユーザーファーストを意識し良質なコンテンツを届けるといった基本方針は変わりませんが、流入が減少することでサイトからの収益にも影響を及ぼします。
自サイトや競合サイ含めで順位変動があったキーワードやカテゴリーなどを調査・分析し、次の打ち手を冷静に考え実施する必要があります。
今回は、検索順位が急激に下がった場合に確認するポイントを順を追って説明していきます。
検索順位が下がる原因とは?
まずは、検索順位が下がった原因を探すことから始めましょう。Googleのアルゴリズムアップデートがあり、検索順位変動がリリースされた前後あれば、アルゴリズムの変更による影響の可能性が考えられます。それ以外の場合は、最近行った施策や競合の動向など調べながら原因を明らかにしていく必要があります。
検索順位が下落した主な原因として下記が挙げられます。
【原因1】Google検索アルゴリズムのアップデートよる影響
Googleは頻繁に検索アルゴリズムのアップデートを実施しています。大きなアップデートであれば、リリース前後に公式Twitterで発表しますが、小さいものであれば発表することはありません。
競合サイトなどの順位動向を知りたければ、MozCast、SERPmetrics、SEMrushといった 順位変動を時系列で視覚的に把握できるツールが無料で公開されているので参考にしてみましょう。
【原因2】ペナルティを受ける行為した
Googleが設ける品質ガイドラインに違反した場合、意図的順位を下げられるペナルティを受けることがあります。
主なペナルティを受ける行為は以下になります。(少し分かりやすいように解釈を加えています)
- 自動生成されたコンテンツ
- ランキングを操作することを目的としたリンク
- コピペなどの低品質コンテンツ
- 人間と機械で違うURLを見せるクローキング行為
- 不正なリダイレクト
- 隠しテキスト・リンク
- 複数ページから同じページ、サイトへの誘導
- アフィリエイトだけを目的とした価値のないコンテンツ
- ページのコンテンツに関係のないキーワードの詰め込み
- フィッシングや、ウイルス、トロイの木馬、その他のマルウェアのインストールといった悪意のある動作を伴うページの作成
- 構造化データのマークアップの悪用
- Google への自動化されたクエリの送信
ウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン) より
【原因3】サイトの修正や変更ミス
人為的なミスにより検索順位に影響がある修正や変更ミスを行ってしまうことがあります。システム側を大幅に変更したことにより、サイト全体でオーガニック流入が減少してしまうことは多々あります。
主なサイトの変更ミス
- 主要なページにnoindexを設定してしまった
- canonicalの設定ミス
- URL変更時、旧URLから新URLに301リダイレクトをしていない
- サーバーエラーが発生している
- 重複コンテンツとなるページを大量に生成してしまった
- ページの削除/サーチコンソール上でのページ削除申請
- 内部リンクの大幅な変更 など
サイトの修正や変更を行った前後で順位やオーガニック流入の変化を計測するようにしましょう。サイトのリニューアルや新規コンテンツを追加した場合などは、人為的なミスが発生しやすくなります。定期的にシステム側もSEO施策が対応できているかチェックしましょう。
【原因4】競合サイトによる影響
競合サイトが何らかの施策をして検索順位が自サイトよりも上回った可能性もあります。急激に検索順位が伸びた競合サイトがあればコンテンツやサイト構造などを調べて、上位表示された要因を探り自サイトに取り込むようにしましょう。詳しく調査するためにも、普段から競合サイトも含めた検索順位の計測をしておくことをおすすめします。
検索順位が下がったら範囲を確認
検索順位が下落した原因がある程度把握できたら、検索順位が下がった範囲を確認しましょう。
1. 順位が下落し始めた期間
まずは実際に順位がいつから下落し始めたのか知ることが大切です。サーチコンソールの検索パフォーマンスで平均検索順位を知ることができます。時間軸で折れ線グラフで表示されるので、急激に平均順位が下がってい箇所の前後で順位を下げる原因が発生したことが確認できると思います。
赤丸で表示されていつ箇所が実際に順位が下落した箇所になります。平均20位をキープしていたサイトですが、数日間で平均40位まで下落したことが分かります。
2.キーワードの検索ボリューム数や種類を確認
次に具体的にどういったキーワードで検索順位が落ちたのか確認をします。月間検索ボリューム数(ビックキーワード、ミドルキーワード、スモールキーワードなのか)、キーワードの種類(エリア、口コミ、効果効能、費用など)検索意図に合わせて調査し確認していきます。
3.ページ構成別に確認
最後に、検索順位が下落したランディングページ構成を確認します。トップページ、カテゴリーやタグなどの記事一覧、商品ページ、記事ページなどページの目的によって構成や掲載しているコンテンツも違います。どいったページが最も影響を受けているか知ることで、修正対象の絞り込みをします。
検索順位は常に変動する
検索順位は常に変動します。検索順位が上下5位程度、変動することは日常的にありますので細かく検索順位を見すぎて一喜一憂しないように注意しましょう。
日々の順位計測は重要ですが、Googleの大きなアップデートが無い限り、1週間ごとに分析するようにしましょう。SEOにおいて、ユーザに最適で良質なコンテンツを発信することに変わりはありません。原因を解決しながら良質なコンテンを発信していきましょう!