Google検索結果はユーザの検索意図に合わせて様々な形式で検索結果画面にコンテンツを表示します。ユーザが求めている解に対して正確でいち早く辿り着けるように利便性を高めるための工夫がされています。
検索クエリによっては、WEBページから解を抽出して検索結果の上部に表示させる「強調スニペット」で表示されます。ユーザはサイトを開かなくても、解を得ることができます。
Google検索結果の表示パターンを確認し、検索クエリとの関係性について解説していきます。
Google検索結果の仕組み
Google は次のようなさまざまなソースから情報を取得します。
- WEBページ
- Google マイビジネスやGoogleマップに投稿されるコンテンツ
- 書籍のスキャン
- インターネット上の公開データベース など
Googleはユーザーにとって最適な情報を提供できるよう日々情報収集と解析をしています。今回は、「Google検索結果の仕組み」について簡易的にご紹介します。
1. 情報のクロール
検索エンジンはインターネット上にどんな情報が存在するか、サイトマップや既存のページのリンクを頼りに確認して収集します。
2. インデックスに保存
取得した情報は分析し内容を把握し、巨大なデータベースにGoogleインデックスとして保存されます。集めれたデータはアルゴリズムによって解析され、検索ユーザが求めている解を的確に提供できるようにします。
アルゴリズムでは、検索クエリの単語、ページの関連性や有用性、ソースの専門性、ユーザーの位置情報や設定など200を超える独自シグナルを基準として解析されます。
3. 検索結果の表示(ランキング)
検索キーワードの意図から、関連性、信憑性、専門性といった精度が最も高い回答を利便性良くユーザに伝えようとします。言語はもちろん、ユーザの位置やどういったディバイスを使っているのかも判断し、最適な方法で提供します。
例えば「近くのラーメン屋」と検索するとGoogleマップと共に今いる最寄りのラーメン屋が表示されます。これはユーザの位置情報も含めて最適な解を提供した結果です。
ランキングはプログラム(アルゴリズム)によって決められますが、アルゴリズムを騙し不正にランキングを操作しようとするサイトは手動で検索結果から排除されることがあります。
Google検索結果の種類
検索クエリにって様々なパターンの検索結果が表示されます。基本の検索結果を把握しながら、検索クエリごとによる表示パターンの違いについて解説していきます。
基本の検索結果
基本的な検索結果は、下記のようにリスティング広告枠の下に検索結果が表示されるパターンです。
各サイトのtitleタグ、description(ディスクリプション)、URLが検索結果に表示されます。titleタグやディスクリプションを適切に記述することでクリック率の向上に繋がります。
titleタグやdescription(ディスクリプション)を記述していない場合は、Google側で文中から抜粋したものが表示されます。titleタグやdescriptionはスマートフォンとPCで表示される文字数が違うので注意が必要です。
また、一度サイトにアクセスしたことがあるとリンクの色が変わり、過去にアクセスした日時や回数が表示されます。このように、ユーザが最短で適切な情報にアクセスできるように基本の検索結果から機能として実装されています。
各種の検索結果
それでは、具体的な検索結果の種類について検索クエリを踏まえながら解説していきます。
ユニバーサル検索
ユニバーサル検索とは関連する画像、動画、ニュース、ショッピング、地図、論文などが通常のWEBサイト以外の表示部分を指します。
例えば、下記は「日経平均株」での検索結果です。冒頭に株価の推移グラフ、右側には日経平均株価が何かというユニバーサル検索が表示されています。
アンサーボックス
アンサーボックスとは、検索クエリに対する解を直接検索結果に表示することを示します。
例えば、下記は「コンサルタント」での検索結果です。冒頭にイメージ写真とコンサルタントについては何かという部分が上位サイトから抜粋されています。これをアンサーボックスといいます。
リッチスニペット
リッチスニペットとは、写真や検索クエリ、レビュー評価など視覚的に検索結果に強調して表示することを示します。
例えば、下記は「オムレツの作り方」での検索結果です。タイトルの下にオムレツの写真があり、ユーザはひと目でどんな料理なのかを認識できるようになっています。
ナレッジグラフ
検索クエリから関連性の高い情報を整理してまとめて表示するものです。
例えば、下記は「枕草子」での検索結果です。右側に表示されているボックスがナレッジフラフです。枕草子の読み方や概要、著者、執筆年、ジャンル、言語など情報が整理されて表示しています。
ローカルパック
ローカルパックとは、Googleマイビジネスのデータをもとにユーザの位置などから最適な店舗や施設などを表示するものです。
ローカルパックには通常のもの以外に、飲食やサービス、娯楽などのカテゴリで適応されるローカルスナックパックやブランド名で表示されるローカルABCパックがあります。
例えば、下記は「病院」での検索結果です。最寄りの病院がGoogleマップとともに表示されています。
以上、「Google検索結果の仕組みと種類について」でした!検索結果は検索クエリに合わせて最適な情報を最適な形式で表示します。検索クエリと表示パターンを理解して、サイトのコンテンツ作りに役立ててください。