SEOの対策としては、内部対策と外部対策があります。どんなにコンテツを追加しても、内部対策をしてSEOに最適なサイトやリンク構造になっていなければ、検索上位を目指すことはできません。
- 内部対策とは何か知らない人
- 内部対策の具体的な施策を知りたい人
- 検索順位が上がらなくて困っている人
この記事では、SEOの内部対策とは何かといった基本から抑えるべきポイントを詳しく解説していきます。
内部対策とは?
SEOの内部対策は、サイトやリンク構造をクローラーやユーザにとって最適な状態にすることを示します。
内部対策をする主な目的は下記のようなものがあります。
- 検索エンジンに正しくサイトやページ情報を伝える
- クローラービリティの向上
- ユーザビリティの向上
SEOで検索上位を目指すのであればWebデザイナー、エンジニア、ライターといった職種問わず、内部対策を理解しておく必要があります。
内部対策の重要性
内部対策の重要性を理解する為には、検索エンジンが検索順位を決めるプロセスを理解する必要がります。
クローラーがサイトを巡回してページをインデックスし、検索順位を決めるわけですがクローラーが正しくサイトやページ構造を理解できず、良質なコンテンツがあることを理解できなければ高い検索順位がつくことはありません。
つまり、検索エンジンに「適切にクロールさせる対策」と「ページを正しく評価してもらう対策」が重要になります。
詳しい対策についてはこの後解説していきます。
検索エンジンに適切にクロールさせる対策
まずは、検索エンジンに正しくサイトやページの存在を伝え、サイトのテーマや情報の網羅性を深く理解してもらう必要があります。
1. XMLサイトマップの設置・送信
XMLサイトマップは検索エンジン用のサイトマップです。クローラーがサイト内にあるページを理解する手助けをします。XMLサイトマップは、サーチコンソール上で登録することができGoogleにクローラーの巡回を促すことができます。
通常のリンクを辿って、クロールするのとは違い効率よくクローラーがページを巡回できるようになります。
CMSにWordPressを使用していれば「Google XML Sitemaps」をインストールするだけで、自動生成・更新してくれるXMLサイトマップが簡単に設置できます。
サーチコンソール(Search Console)にサイトマップを登録する方法
2.パン屑リストの設置
パン屑リストを設置することで、サイトの階層構造をクローラーが理解しやすくなります。
例えば、アパレルのECサイトで商品がコートだった場合は
「ホーム > トップス > コート > 商品名」といったパン屑リストになります。
クローラーやユーザにとっても、自身がページ階層構造のどこに位置しているのか理解しやすくなります。
3.階層を深くしない、URLもシンプルにする
トップページからの2クリックで各ページまでアクセスできる3階層程度が望ましいとされています。
URLに関しても、できる限りシンプルにして関連した英単語を含めるようにしましょう。
4. 構造化データの設置
構造化データを設置することで、検索エンジンがページ内容をより正確に理解できるようになります。構造化データの種類によっては、検索結果上でリッチリザルトとして表示される場合もあります。
パン屑リストを構造化データにした例
<html>
<head>
<title>Award Winners</title>
<script type="application/ld+json">
{
"@context": "https://schema.org",
"@type": "BreadcrumbList",
"itemListElement": [{
"@type": "ListItem",
"position": 1,
"name": "Books",
"item": "https://example.com/books"
},{
"@type": "ListItem",
"position": 2,
"name": "Science Fiction",
"item": "https://example.com/books/sciencefiction"
},{
"@type": "ListItem",
"position": 3,
"name": "Award Winners"
}]
}
</script>
</head>
<body>
</body>
</html>
全てのデータを構造化データにすることができるわけではありません。Googleが公開しているガイドラインに沿って設置するようにしてください。
【Google検索セントラル】構造化データに関する一般的なガイドライン
5. canonical(カノニカル)でURLの正規化
ページの分割する場合やECサイトで1つの商品に対してカラーバリエーションが複数存在する場合など重複コンテンツになる為、canonicalを設定して1つのページに評価をまとめる必要があります。(URLの正規化)
canonicalタグは、HTMLのヘッダ内に下記のように記述します。
<link rel=”canonical” href=”http://元ページURL” />
検索エンジンにページを正しく評価してもらう対策
1. titleタグやdescriptionタグにメインキーワードを含ませる
titleタグやdescriptionタグには、上位表示させたいメインキーワードを必ず入れるようにしましょう。titleやdescriptionに書かれた内容は検索結果に反映されます。検索してきたユーザが検索クエリが入っていることで、コンテンツ内容を理解でき、CTR(クリック率)の向上にも繋がります。
2. 正しく見出しタグを使う
コンテンツ構造を正しく理解してもらうためには、見出しタグは重要なタグです。適切な設置方法に従う必要があります。
- ページタイトルはh1を使う
- 見出しタグにはキーワードを入れる
- h1〜h6の順序は守る
h1は最上位の見出しタグです。ページタイトルは必ずh1タグを使用して、検索キーワードを入れるようにしましょう。また、見出しタグを正しい順序で使用することでコンテンツの階層構造を理解しやすくなります。
3. 画像にはaltタグを設置する
画像にはaltタグ(代替テキスト)を適切に設置しましょう。altタグを設置することで、検索エンジンが何の画像か理解を深めることができます。
altタグの設置例
上記の画像ですが、以下のようなテキストを入れると良いでしょう。
<img src="image001.jpg" alt="ブルドックが黄色いTシャツを着て笑っている写真">
4. 重要な文章はstrongタグを使用する
strongタグは、文字を太字にして強調することができるHTMLタグです。文中のポイントとなる箇所を強調することで、検索エンジンだけでなく、ユーザにとっても視覚的に分かりやすい文章になります。
strongタグを使用例
<strong>これはstrongタグを使った例</strong>
5. 著者情報やエビデンスを明記する
Googleが高品質ページに求めるE-A-T(専門性/権威性/信頼性)を強化するためにも、著者情報や正確なエビデンスに基づいたコンテンツであることを示す必要があります。
著者情報は、投稿したコンテンツ(記事)に著者のプロフィールを掲載するだけでなくプロフィールページも用意しましょう。
著者情報のプロフィールには下記の内容を記載します。
- 氏名
- 職歴/現職に
- 資格/受賞歴
- 他サイトでのメディア掲載事例
- 本サイトでの運営・執筆の目的
どういった専門分野に強く、情報発信している目的やこれまでの経験なども踏まえてわかりやすく整理して記載します。関連するサイトやSNSなどのリンクがあれ貼るようにしましょう。
エビデンスに関しては、1次情報を取得するようにしましょう。事実に基づいた科学的な根拠がある研究論文や研究機関からの情報を引用していることを伝え、信頼性の高い情報を発信していることを伝えます。
内部対策の重要性を理解し、最適なSEO対策を実施しよう!
以上、「SEOの内部対策!強化ポイントを1記事にまとめてみた」でした!内部対策ができていないと、どんなに良質なあコンテンツを投稿しても検索上位表示させることは難しいことが理解いただけたのではないでしょうか。
検索エンジン、ユーザにもフレンドリーなサイトにすることで初めて検索エンジンから正しい評価を得ることができます。まずは、対応できるところから初めてみてください!