ペイドメディア（paid media）とは、費用を掛けて広告掲載をするメディアの１つです。
オウンドメディア、アーンドメディアと合わせて“トリプルメディア”と言われています。
ペイドメディアは、商品やサービスの認知や関心を引くのに効果的です。潜在顧客が目にする場所に広告を表示させることで、既存のメディアでは獲得できなかった顧客にリーチすることができます。
ペイドメディアは短期期間で効果検証が出来る反面、費用は嵩みます。また、広告なのでスキップされることが多いのが短所としてあります。
オウンドメディアやアーンドメディアとの違いを上手に活用して、ペイドメディアで認知を獲得するようにしましょう。今回はペイドメディアと他のメディアとの役割の違いを比較しつつ、長所や短所についても解説していきます。
ペイドメディアとは
ペイドメディアとは費用を支払い広告掲載をするメディアのことをいいます。
ペイドメディアには含まれるものは、リスティング広告、ディスプレイ広告、リターゲティング広告などのWeb広告やテレビ、ラジオ、新聞、雑誌といった４マス広告など多岐に渡ります。
メリット
不特定多数の人に認知できる
不特定多数の人に認知を取りにいくのであれば、TVCMが効果的です。１日あたり1000万人近くのユーザにリーチすることも可能です。まだ、商品やサービスを知らない潜在顧客に対して、興味関心を持ってもらう機会を作ることができます。
即時効果が期待できる
ネット広告を使えば、すでにユーザが集まっているメディアなどに対して広告を出稿できます。ネット広告で特定のユーザにアプローチし、オウンドメディアへと誘導することで新規顧客獲得をすることができます。
広告主側で発信情報を決められる
広告主側で発信したい情報を決めることができます。商品やサービスの特徴やメリットのある情報を強調して発信することができます。
デメリット
広告費が高い
TVCMであれば1再生あたり40万から75万程度、大手新聞会社であれば広告枠によっては数千万円になることもあります。より多くの人にアプローチするためにも、一定期間継続して広告を出さなければなりません。資金力のない企業だと長期的に運用するのは厳しいのが現実です。
興味のないユーザには効果がない
ペイドメディアは広告なので、ユーザに対して営業をしている状態です。
不特定多数のユーザにアプローチできるので、興味の無いユーザにとっては不快に感じることがあります。
みなさんも、「この広告また見た、邪魔だな」と感じた経験をしたことがあると思います。アーンドメディアで認知をとりつつ、理解を深めるオウンドメディアに誘導するようにしましょう。
ユーザに伝えられる情報量が少ない
広告には各種フォーマットがあり掲載ポリシーに従わなければ、広告掲載をすることはできません。
Google広告では、アルコール類やヘルスケア、医薬品にも厳しい広告規制や法律規制に従わなければなりません。表示出来る内容も、見出し（全角15文字）、URL、説明文（全角45文字）と短い文章でユーザにアピールすることが求められます。
トリプルメディアの違いと関係を解説
トリプルメディアにはペイドメディアの他に、オウンドメディアとアーンドメディアがあります。
オウンドメディア
オウンドメディアは自身が所有しているメディアのことを指します。コーポレートサイトやブログといったメディアが含まれます。メリットは、発信するコンテンツをコントロールできることです。SNSなど違い炎上するリスクを軽減します。その反面、メインの集客方法はSEOになり集客につながるまでに時間が掛かるといったデメリットもあります。
アーンドメディア
アーンドメディアは、消費者やユーザ視点で情報発信しているメディアのことを指します。
ブログやSNSを通じて、消費者自身が趣味や専門スキルなどに関して意見を発信することでより企業が発信する情報より信憑性が高いと判断します。
メリットは、ブログやSNSは無料でスタートすることができ、ファンが多くつけばその影響力は絶大的です。デメリットは、誤った情報を出してしまい炎上につながることもあります。
アーンドメディアとは？ ブログやSNSを通じてユーザの信頼を獲得する方法各メディアの役割と関係性
トリプルメディアには以下の役割と関係性があります。
オウンドメディアはユーザの理解を深めるためのコンテンツを発信し、アーンドメディアからオウンドメディアへファンを誘導し、ペイドメディアからは見込み客を誘導します。それぞれの特徴を活かしながらメディア戦略を設計しましょう。
トリプルメディアでユーザとコミュニケーションを深める
認知が得意で、即効性があるとペイドメディアですが単体だけで、顧客を獲得するのには膨大なコストが掛かります。ユーザ理解を深めるオウンドメディアとファンを獲得できるアーンドメディアと上手に連携をしながらユーザとのコミュニケーションを深めていきましょう！
